【特集】「生(ライフ)の現場」に向き合う社会学理論とは何か
特集に寄せて 伊藤智樹
「生(ライフ)の現場」に向き合う社会学理論の提案
――「ルールの科学」構想から―― 佐藤裕
変化する社会のなかでの理論の役割とは
――同質性と異質性の観点から―― 筒井淳也
生(ライフ)の二重性を捉える社会学へ
――biographical lifeとbiological lifeをめぐるエスノグラフィ―― 石岡丈昇
【論 文】
「実践」に基づく社会理論はいかにして可能か
――アン・ロールズによる反人種主義的社会理論を例として―― 成田まお
リキッドモダニティにおける「死」
――現代社会における「死の無意味化」―― 山内信明
感情労働における自律性のあり方
――ホクシールドを巡る二つの論争を通して―― 崎山治男
ライフストーリー研究から見える社会像
――対話的構築主義の「誤読されやすさ」をめぐって―― 堀内翔平
【書 評】
漏れ落ちる生を「生きる」 金瑛
(書評対象書:岡崎宏樹著『作田啓一――生成の社会学』)
「過渡期」世代のジンメル研究の意義と時代的制約 徳田剛
(書評対象書:杉本学著『ジンメルにおける社会生成の理論』)
現場との距離感と言葉の選び方 三井さよ
(書評対象書:本多敏明著『「排除」の構造とコミュニケーション論的「包摂」』)
「捉えかえし」がもたらすオープンな何か 本多敏明
(書評対象書:三井さよ著『知的障害・自閉の人たちと「かかわり」の社会学――多摩とたこの木クラブを研究する』)