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2022年度研究例会「生(ライフ)の現場と社会学理論――ヒトではないものとのかかわり」(3月25日)のご案内

2022年度研究例会
「生(ライフ)の現場と社会学理論――ヒトではないものとのかかわり」

 

 今期研究活動委員会では、「生(ライフ)の現場と社会学理論」を2 年間の共通テーマとして立てました。現実に人びとが生きている場、他の人や事物とかかわり、ときに苦しみ、ときに葛藤しながら、それでもともに生きていくというありように、社会学理論はどうアプローチできるのか。具体的な生(ライフ)の現場を取り上げながら、それに対して社会学理論に何ができるのか、あるいは社会学理論は何を問いかけられているのかを考えていきたいと思っています。

 そのキックオフ企画となる3 月の定例研究会では、「ヒトではないものとのかかわり」に注目します。人びとの生(ライフ)は、たとえばコンパニオンアニマルなどの動物、または畑や住処などの土地、これらと強くかかわりを持ちながら成立していることがあります。こうした関係や生のありように照準してきた若手研究者の方々にご報告いただき、どのような社会学理論がいかにかかわることができるのか、フロアの方々とともに考えられればと思っています。

 

日時:2023年3月25日(土)13:30~16:30(オンライン開催)

報告:梶原はづき(立教大学)「Human Animal Studiesと批判的実在論――現場から社会変革を展望する」

   望月美希(静岡大学)「その〈土地〉で〈働く〉ことの意味を考える――『震災復興と生きがいの社会学』を問い直す」

討論者:井腰圭介(帝京科学大学)、出口剛司(東京大学)

司会:三井さよ(法政大学)

 

報告者プロフィール:

梶原はづき(かじわら・はづき)

 立教大学社会福祉研究所研究員。立教大学、日本獣医生命科学大学ほか非常勤講師。専門は社会学、特に人と動物の関係。著書に『災害とコンパニオンアニマルの社会学: 批判的実在論とHuman-Animal Studiesで読み解く東日本大震災』(第三書館、2019年)、『Surviving with companion animals in Japan: Life after a Tsunami and Nuclear Disaster』(Palgrave Macmillan、2020)など。

望月美希(もちづき・みき)

 静岡大学情報学部教員。専門は地域社会学、災害研究。主な研究業績として、「震災復興過程における生きがいとしての仕事――東日本大震災後の宮城県岩沼市玉浦地区の農業者を事例として」(『地域社会学会年報』28巻、2016年)、「震災復興に向けた共同関係の形成――東日本大震災後の近郊農村における検討」(『社会学年報』47巻、2018年)、『震災復興と生きがいの社会学――「私的なる問題」から捉える地域社会のこれから』(御茶の水書房、2020年)など。

 

※研究例会は参加無料です。当学会の会員でない方もご参加いただけます。

※研究例会への参加を希望される方は3月20日(月)までに下記のリンク先のGoogleフォームにて必要事項を記入し、送信してください。前日までにオンライン参加に必要な情報をお知らせします。

Googleフォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdioIxr5gnVMylD71WT_mdU99DOSqkNRxSJgIr5dsZiprF9Ow/viewform?usp=sf_link

 

問い合わせ先:
日本社会学理論学会事務局
Email: sst[@]sst-j.com([ ]を削除してください)