2023年度の日韓ジョイントセッションは、9月10日(日)にオンラインで行います。今年度のテーマは”Sociological Theory Today”に決まりました。このテーマで想定されている内容の詳細は以下の通りです。
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社会学や社会学理論は、現代社会の変容に刺激を受けながら、発展を続けてきた学問である。近年における社会の変容としては、新型コロナウイルス感染症流行の余波や生成AIの一般公開をあげることができるだろう。しかし、社会の変容が社会学理論の発展を無条件に引き起こすわけではない。重要なのは、新たに生じつつある社会の変化を、既存の社会学理論との対照を通じて理論化する営み、その理論化を通じて、社会学理論自体を発展させる営みである。
加えて注目すべきなのは、世界的なインパクトを与えているかのように見える変容が、地域ごとに異なった影響を及ぼしている点である。グローバルな変化に対する地域的な対応の差異といった問題は、社会の側だけでなく、社会学理論の側での受け止め方にも関係しているであろう。私たちはいかなる理論的な蓄積のうえに、変容する現代社会を受け止めているのか。本セッションでは、日韓の社会学者との対話を通じ、その受け止め方の地域的な差異に、社会学理論を発展させるさらなる刺激を探ってみたい。
なお、何をもって「現代」とするのかは、報告者に委ねられている。その決定自体が、社会学理論を通じて検討すべき課題である。
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申込資格:日本社会学理論学会会員(申込時の入会可)
申込〆切:2023年6月23日(金)24時まで
申込内容:WORDファイルA4用紙に、a)氏名、b)所属、c)報告タイトル(仮)、d)報告要旨(日本語で800字程度)を記入(書式自由)、e)連絡用メール・アドレス、f)大学院博士前期課程または修士課程以降の研究歴
申込宛先:学会事務局(sst[@]sst-j.com)にメール送付([ ]を削除して下さい)
応募者多数の場合、理事会にて審議の上、報告者を決定させていただきます。採択された報告につきましては、7月上旬に英語での報告要旨(300単語程度)、8月末に英語での報告原稿の提出をお願いします。また、日韓ジョイントセッションでの報告の内容を、本学会ウェブサイトで4,000単語程度の「ワーキングペーパー」として公開できるようになりました。ご不明な点等がございましたら、渉外委員長(ryuo[@]lab.twcu.ac.jp)まで気軽にお尋ねください([ ]を削除して下さい)。(渉外委員会 流王貴義)