Prof. Robert Hattam(南オーストラリア大学)公開講演会 Thinking past anger and socially-engaged Buddhism
「過去の怒り」は政治を突き動かす感情とも呼ばれる。私たちはこれをどのように考え、どう対処すればよいのか。本講演では、社会的な不公正や暴力による歴史的トラウマを抱えた社会において怒りが生じるプロセスを検討したうえで、怒りのあとになにが生まれるか、怒りに留まるのはどのようなケースか、それへのオルタナティブはなにかを論ずる。さらに、セネカ、マタイ福音書、ジュディス・バトラー、社会的に活動する仏教運動などの見解を踏まえながら、怒りに対処するなかで生まれる社会と個人の変容の可能性について展望する。
- 日時
- 2017年1月16日(月)18:30~20:00
- 会場
- 立教大学池袋キャンパス14号館3階D301教室
- 申込不要・参加自由 使用言語・英語
- 講師
- Prof. Robert Hattam(南オーストラリア大学大学院教育学研究科准教授)
専攻分野は教員の労働研究、教育におけるリーダーシップ研究、批判的・和解的教育学、難民研究、学校改革研究など。オーストラリア先住民コミュニティでの教育の実証研究、社会的に活動する仏教運動、和解プロセスなどを事例にした公共的教育学の展開、友愛・赦し・歓待・共生についての哲学的省察を進めている。著書にAwakening-Struggle: Towards a Buddhist Critical Theory がある。
- コメンテーター
- 出口剛司氏(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)
- 司会
- 奥村隆(立教大学社会学部社会学科教授)
- 主催
- 立教大学社会学部
- 問い合わせ先
- 立教大学学部事務2課(03-3985-3359)