大会・研究例会

2018年度日本社会学理論学会研究例会「差異と共生 なにがどう問題なのか?」のご案内

今期研究委員会では、「差異と共生」というテーマを共有して2年間の企画をスタートさせます。現在、社会のさまざまな場所で差異による分断や排除が進む状況があり、その構造や歴史的過程を深く洞察することが求められています。それに対抗する運動や共生への構想がもつ可能性と課題、共生のヴィジョンの相違による別の分断や対立、といった「差異と共生」をめぐる多様な論点に、企画ごとに異なる視角からアプローチしていきたいと思います。

そのキックオフ企画となる2019年3月の研究例会は、まず現場の現実を踏まえてこのテーマをめぐる問題のありかを浮かび上がらせるために、「差異と共生――なにがどう問題なのか?」というタイトルのもと、歴史的な現実の分厚さに接近している若手の研究者に報告をいただき、ベテラン・中堅の会員にコメンテーターとして議論を深めていただく形で進めることにします。

詳細は以下のとおりで、参加自由・入場無料です。多くのみなさまのご参加をお待ちしています。

日時:2019年3月9日(土)14:00~17:00
会場:関西学院大学西宮上ケ原キャンパス 社会学部棟2階 社202教室
交通アクセス https://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001816.html

キャンパスマップ https://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001086.html

報告
1.小杉亮子(日本学術振興会/京都大学)
「大学の境界を問う営みとしての学生運動——1968〜1969年東大闘争から
考える」
2.深田耕一郎(女子栄養大学)
「差異こそはすべて――差別解消法時代における障害者運動の共生戦略」
3.齋藤直子(大阪市立大学)
「部落出身であることの「うちあけ」をめぐる相互作用とその外側」

討論者好井裕明(日本大学)、濱西栄司(ノートルダム清心女子大学)
司会:奥村隆(関西学院大学)

報告者プロフィール
小杉亮子
日本学術振興会特別研究員(京都大学所属)。専門は社会運動論・社会運動史。
主著『東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略』(2018年、新曜社)。

深田耕一郎
女子栄養大学専任講師。専門は福祉社会学。
主著『福祉と贈与――全身性障害者・新田勲と介護者たち』(2013年、生活書院)。

齋藤直子
大阪市立大学特任准教授。専門は家族社会学・部落問題研究。
主著『結婚差別の社会学』(2017年、勁草書房)。

問い合わせ
関西学院大学・奥村隆研究室(t-oku [@] kwansei.ac.jp)([ ]を削除して下さい)

 

20190309sst_reikai