大会・研究例会

第18回大会・テーマセッション報告者募集

 本年度に開催される日本社会学理論学会第18回大会(9月2日・3日)での「テーマセッション」のテーマを募集しておりましたが、2件応募があり、採択いたしました。以下のように報告者の募集を行います。

 

【大会日時・会場】

日時:2023年9月2日(土)、3日(日)

会場:大学共同利用施設UNITY(ユニティ)(兵庫県神戸市)(本学会第18回大会会場)。https://www.unity-kobe.jp/access(開催校である摂南大学は会場ではないのでご注意ください)

*新型コロナウィルスの感染拡大状況によっては、本大会をオンライン開催に変更する可能性があります(変更する場合は、7月中旬までに告知します)。

 

【報告者資格】

・今大会のテーマセッションでは非会員の報告も可とします(大会参加費をお支払いただきます)。1部会は3~5報告によって構成されることとし、部会の報告者の半数以上が会員であることとします。

・会員の報告者資格については一般報告に準じます(「第18回大会・一般報告募集」webページ:http://sst-j.com/?p=1452)。新型コロナウィルス感染拡大に伴う特別措置も一般報告と同様に適用されます。収入減により会費納入が困難な方は、年度末(3月末)までにお支払い下さい。コロナ禍のため苦境に陥っている大学院生や非常勤職の会員を想定した特別措置ですので、それ以外の方は、会の健全財政を維持するため速やかな会費納入にご協力下さい。

なお、同一大会でテーマセッションと一般報告部会の両方で報告することはできません。

 

【報告申込と報告要旨】

 報告希望者は、報告概要(タイトル、400字程度の報告要旨)等をご準備の上、6月23日(金)までに下記フォームにてお申し込み下さい。

 

【申し込み先】

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd-SxJ3qNtL3vPmGJDuhrUfcJ5E9M9tbrVZtx7VITGItvKbvQ/viewform?usp=sf_link

※「一般報告」の申し込みフォームとは異なりますので、ご注意ください。

 

【採択について】

・応募した報告希望者についてコーディネーターが調整を行って、報告者・報告順を決定し、テーマセッション部会が設置されます。

・テーマセッションの報告者として応募した会員の方が、調整の結果不採択となった場合や、その部会が成立しなかった場合は、一般報告部会で報告することができます(非会員は一般報告部会に移動して報告することはできません)。

 

採択されたテーマセッションの詳細は以下のとおりです。

 

テーマセッション⑴
【テーマ】生成AIと社会学理論: デジタル時代の社会構造と相互作用

【コーディネーター】赤堀三郎(東京女子大学)

【部会趣旨】
 生成AI技術は、近年急速に発展し、私たちの日常生活や社会の様々な分野に影響を与え始めています。GPT-4などの言語モデルは、文章の生成や質問応答システムなどに活用され、また、映像や音楽の生成にも応用されるなど、その活用範囲は広がっています。このセッションでは、生成AI技術と社会との関わりを社会学理論の視点から捉え、デジタル時代の社会構造や個人・集団間の相互作用、およびそれらがもたらす変化について研究成果を報告していただくことを目的としています。
研究テーマの例:
生成AI技術と社会構造の変容
生成AI技術と権力関係、支配・抵抗
生成AI技術によるアイデンティティ形成と変容
生成AI技術と社会階層、階級闘争
生成AI技術と文化的資本、社会的資本の再編
生成AI技術とネットワーク分析、社会ネットワーク
生成AI技術とシンボリック相互作用、対人関係
生成AI技術と社会的制度、規範、価値観
その他、生成AI技術と社会学理論との関連性についての研究

以上は、実は、「社会学理論学会でのテーマセッションを開始するにあたり、報告者を募集する文章を作成します。テーマは、生成AIに関連するものです。800字以内で作成してください」というプロンプトに対して、GPT-4が自動生成した文章です。セッションのタイトルが少々野暮ったい感じもしましたが、そういった部分も含めて、AIが考えた通りとなっております。本セッションでは、以上に加え、AIの思い至らないような「人間らしい」「社会学研究者ならではの」研究成果を募集します。会員の皆さまからの多くのご応募をお待ちしております。(ここの部分だけは人間が書きました)

 

テーマセッション⑵
【テーマ】見田宗介/真木悠介を社会学理論として読む

【コーディネーター】浅野智彦(東京学芸大学)

【部会趣旨】
 本セッションの目的は、見田宗介/真木悠介の仕事を社会学理論としてどのように受け止めることができるのかをさまざまな角度から検討することである。
 社会学者・見田宗介が亡くなって1年になる。彼が戦後日本の社会学のあり方に大きな影響を与えた研究者の一人であることは疑いがないが、その仕事が制度的な社会学のなかに正面から位置づけられ、論じられてきたとはいいがたい。見田の仕事の社会学の主要なテーマがしばしば社会学の原問題と切り結んでいるだけにこれは不思議なことではある。
 特に社会学理論の観点から見ると、見田の仕事の以下のような部分は、正面から取り組むべきものであるように思われる。例えば、資本の動態と社会の存立、社会意識論、経験的調査についてのメタ理論、時間論、情報社会論、消費社会論、環境社会学、等々。これら見田の仕事において通底しているのは、問題を根底から捉えなおそうとする志向性、その意味でのラディカル性である。社会学理論がどのような学的営為であるのか(ありえるのか)ということが鋭く問われる今日において、見田のラディカルさが示唆することは大きい。例えば、若き日の見田(真木悠介)は、「理論とはメタ実践に他ならない」と書き記しているが、今日社会学理論を研究する私たちはこれをどのように受け止めるだろうか。
 さいわいこの数年、本学会の会員も含めて若い研究者たちが見田の仕事をとりあげ、論じ始めている。本セッションもそのような動きに歩調をあわせ、社会学理論として共有されてきた知的遺産の内に見田宗介の仕事を位置づけた上で、社会学理論とは何であるのか(ありえるのか)を考えるきっかけとしたい。そのような遺産登録、定着にはまだしばらく時間がかかるだろう。そのための試みは多様に行われるのがよく(見田自身もそれを望むだろう)、このセッションもそのような試みの一つとして位置づけておきたい。